中先生報告の「ちゃむチン小学校生活」6年生5月

5月16日(木)
力作に感動!!わたしも頑張らなければ…

「おさむのひみつのページ」なんとか開くことができ,理ちゃんに「やっと見ることができた よ。」と報告したばかりです。
 昨日は,石先生の勉強会の日でした。年々通常学級にいる大変と言われる子どもが増え,先生たちはパニクッてるようです。そんな中,私はというと,少しゆ とりで話を聞いてしまう。これも理くんたちとの日々の生活からの余裕でしょうか。みなさんが話をしている中で「どのように関係をもっていけばいいのかが難 しくて…」という内容が必ず出てきます。話がそのような方向性に向くと,必ず石先生から,「山本くんとの関係作りでは…」という話題を必ずもちかけられま す。毎日が悩みの連続である方々にとって,理くんのように学校生活を楽しく送ることのできるアスペっ子はめずらしいと思われがちで…。
 まあ,今にして思えば,大変なときもあったのかもしれませんが,あまりそう感じないままここまで来ました。「どうやっていけば,お互いが楽しく過ごせる だろう?」としか考えたことがなかったのかもしれませんね。理くんの中にある,隠れている宝が見え隠れするたびに,「どうしてもその宝にたどり着きた い。」と思ってしまう私です。
 石先生の勉強会でも,いろいろ話し合いに出てくることと思いますので,HP参考にさせていただきます。また,それとは別に名古屋市の障害児研究会で,来 月に発表をすることになりました。まずは,昨年までの理くんとのかかわりと4月からの様子。そして,紹介という形でHPのことに触れたいと思っています。

5月24日(金)
国語の授業に悩んだあげく…

 昨日から、理くんにローマ字にかわり英語を教えています。といっても,わたしの教える英語ですから…。理くんとともに「英語がんば るぞ〜〜。」というもの。教材をしっかり買い込んで,頑張る予定です。
 なぜ英語かというと… (5/23日記参照)最近の国語の学習は,さすがに「おもしろくない。」と表情や取り組み態度に表れていました。確かに,レベル がかなり高度になりつつあり,理くんには高すぎるハードルだったのかも。問題を作ることに私自身がうぬぼれていたかもなあと反省しております。そこで,理 くんに「どんな勉強だったらできる?」と聞いてみました。「ローマ字」と即答。そこで,ローマ字はできるのでいっそのこと英語にしようかと思い,「今日か ら英語をするよ。」というと,とてもやる気をみせてくれました。そしてとりあえずはアルファベットの『大文字と小文字』をマッチさせる勉強から。
 小文字がわかるかどうか知りたかったのでとりあえずA〜Gまでやりました。あとは挨拶の言葉。2日目の今日は,H〜Nまで。ということで,『R』はまだ です。次回は勉強するかな。
 今日は,朝から疲れた様子で,いまいち乗れず,ぼ〜っとしてました。本人に聞くと「疲れてる。」そうです。

5月28日(火) わりざんが身についている?
   朝,登校してすぐに「おやすみのできごと」プリントを広げて,「プリ モプエルがやってきた。」というような文章を書いてました。「水ちゃん(プリ君の名前)の絵も描いて。」というわたしの願いも即受け入れてくれました。そ して次は「あたらしいふでばこだよ。」との報告。みるとハムちゃんズ筆箱がリニューアルしているではありませんか。いつも大事な筆箱とハムちゃんズ図鑑を 肌身離さず持ちあるいている理くんですが,昨日はいつもよりも,いとおしそうに抱きかかえてました。「これはぼくの一番の宝物!!」と『誰にもさわらせな いよ。』という気持ちが伝わってきました。
 勉強の時間も,ご機嫌さま。誰よりも早く場所を陣取り,意気込み十分でした。国語の本来なら「したくない」問題にも取り組み,英語のページになると意気 揚々としてました。昨日は,「It's 10 o'clock」をしました。このフレーズは大変お気に召したようです。ビューティフルな発音に満足したのか,「英語の先生みたい。」と言ってました。
 算数では「速さ」の単元を学習中。ここしばらくは「速さ=道のり÷時間」に取り組んでいます。だから「÷」にこだわる理くんは「割り算を覚えているんだ なあ。良い子だ…。」と私なりに満足してしまいました(5/27の日記参照)。しかも,文章題の引っ掛け問題では,見事に引っかかり,「時間÷道のり」で 計算をし,割切れずに悩んだ挙句,「小数第2位を四捨五入するのだ。」と考えて,「0.3」と答えを出した理くん。その素晴らしいアイデアに「すご い!!」と言ったものの,「でもこれだと時間÷道のりで反対になっちゃうよ。」と申し訳なさそうに間違いを指摘させていただきました。理くんは無情なわた しの言葉に落胆するでもなく,数字を書き換えて正しく計算機で計算をしなおしてくれました。本当におりこうさんでした。

5月29日(水) 理くんの気持ちを受け止めなきゃ…
 英語のお勉強,楽しんで取り組んでいるようなので良かったです。教え るためにはまず,わたし自身が実力をつけなきゃと思うのですが…。発音に関しては,確実に理ちゃんの方が上手です。これが会話や文章表現になったらどうし よう…不安が隠し切れないわたしです(笑)。
 算数の学習は,本来ならば6月終わりごろの単元をやっています。教科書とにらめっこして,どの単元を優先的に教えようかと考え,砂先生にも相談しながら やっています。6年生の単元に簡単なものはなく,どれをとってもむずかしいのですが,「この単元はできそうだなあ。」と思うものや,「プラスαのヒントを 出せばできるなあ。」と思うものはとりあえず学習していこうと思っています。『単位量あたり』の単元が特に難しいのですが,なんとか取り組んでくれそうな 出題方法をただいま考え中です。現在,「速さ」「道のり」「時間」の関係の勉強中。明日は「時間」の求め方です。最近,計算は計算機にお任せです。そのほ うが立式することに集中できるようで。割り算が入ってくると,計算することに費やす時間が多くなってしまい,「やだな〜。」という気持ちが先行してしまい そうなので。これは,私自身の気持ちかも。
 理くんにとって,国語はかなり難しいようです。『書く』ことへの苦手意識があるため,学習への集中力も算数にくらべかなり落ちてしまいます。コンピュー タをつかっての出題によって,苦手意識が軽減されるのであれば,それも考えたほうがいいかなあとは思うのですが…。今は,英語大好きという気持ちに助けら れています。
 そろそろ,修学旅行モードに切り替える時期です。「○○ちゃんにおみやげを買いたい。」という気持ちがある理くんですが,「クラスみんなに買っていこう よ」と提案しています。子どもたちの食の好みを考えると『鹿のふんチョコ』かなあ

5月30日(木) もし自分がアタッチュされたら…の気持ち

 先週,6年生の給食に行かなかった日,□□君が○○ちゃんをふいに押 し倒してしまったことがありました。○○ちゃんは,すぐにその事件のことも忘れ,2年生の教室に行ったのですが,理くんはその事件が頭から離れなかったよ うです。「○○ちゃん,大丈夫かなあ。」「ぼく,○○ちゃんが心配だから様子を見に行っていい?」と何度もわたしのところに聞きにきました。「自分だった らこわくて泣いてしまう。」と思ったのでしょう。自分のことのように心配していました。そんなことを言いに来る理くんを初めて見ました。○○ちゃんの様子 を見に行ったあと,「○○ちゃん,笑ってたよ。」と安心した様子で帰ってきました。自分の身に降りかかった場合は,とても冷静に判断することはできないで しょう。でも,友達の身に降りかかった場合は,『もし自分だったら…』と冷静に判断することができるようになったのかもしれませんね。でも,それは,たぶ ん相手が『まぶだち□□くん』だからです。その他の友達の場合は,もっと感情的に対処しようとします。どうしたらいいかなあと思っていろいろ策を考えます が,いまひとついい案がないですね。
 理くんの行動ひとつひとつには強い思いがあり,それを知ろうとせずに注意を与えるのは大人の解釈不足だなあと思います。わたしはそうならないぞと思いつ つ,いつも過ごしています。話言葉に出てこない部分を常に意識しながら,つきあっていきたいですね。